植物とは?特徴と生き物としての役割
植物は、太陽の光を使って自分で栄養を作ることができる生き物です。私たち人間や動物とは違い、植物は自分で動くことができません。根は地面にしっかりと根ざして、植物の体を支えています。
また、植物は地球の酸素を作り出す大切な役割も担っています。植物がなければ、私たちが呼吸する酸素も減ってしまいます。だから、植物は私たちの生活になくてはならない存在です。
植物の体のつくり:根・茎・葉のはたらき
植物の体は、大きく「根」「茎」「葉」の3つの部分に分けられます。
- 根(ね)
根は土の中にあって、水や栄養分を吸収する役割があります。また、植物を地面に固定して倒れないように支えています。 - 茎(くき)
茎は根から吸収した水や栄養を、葉まで運ぶパイプのような役割を果たします。また、植物の体を支え、葉を太陽の光に当てやすくする働きもあります。 - 葉(は)
葉は光合成を行う場所です。葉の中には「葉緑体(ようりょくたい)」があり、ここで太陽の光を使って栄養を作ります。葉の表面には気孔という小さな穴があり、空気中の二酸化炭素を取り入れています。
光合成のしくみと植物が栄養を作る方法
光合成とは、植物が太陽の光を利用して、自分の栄養となる食べ物(糖)を作り出すはたらきのことです。
光合成では、太陽の光と空気中の二酸化炭素、水を使って栄養(デンプンなど)と酸素を作ります。簡単な式で表すと次のようになります。
光合成の式
光 + 二酸化炭素 + 水 → 糖(栄養) + 酸素
植物はこの栄養を使って成長し、酸素は私たちが呼吸する空気として外に出されます。
植物の成長に必要なもの(水・光・二酸化炭素)
植物が健康に育つために必要なものは「水」「光」「二酸化炭素」です。
- 水
根から吸収されて茎を通り、全体に運ばれます。水は栄養の運搬や光合成に使われます。 - 光
葉での光合成に必要なエネルギー源です。太陽の光がなければ植物は栄養を作れません。 - 二酸化炭素
空気中の二酸化炭素は、葉の気孔を通って植物の中に入り、光合成の材料になります。
植物の種類と分類のポイント
植物にはいくつかの種類があり、代表的なものを紹介します。
- 被子植物(ひししょくぶつ)
花が咲き、種子が果実に包まれている植物です。多くの植物がこれに当たります。 - 裸子植物(らししょくぶつ)
種子がむき出しになっている植物で、松やイチョウが代表例です。 - シダ植物やコケ植物
これらは種子を作らず、胞子(ほうし)で増えます。湿った場所に多く見られます。
まとめ
植物は根・茎・葉の3つの部分からできていて、光合成を使って自分で栄養を作り、成長します。水・光・二酸化炭素が成長に必要であり、植物は地球の酸素を作り出す大切な生き物です。被子植物や裸子植物など、種類もいくつかありますが、どれも自然の中で重要な役割を果たしています。
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